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Dのねぐら


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太閤5:サルがゆく・1

下記の物語は、(株)コーエーが発売した「太閤立志伝V」(Windows版)のプレイ記録に基づいて綴られています

保存した画像と覚えている範囲内で綴っているため、内容が飛び飛びになっていることがあります
また、史実とは異なる行動を執れるため、主人公の性格も含めて多分にフィクションが含まれています


木下藤吉郎

diary091031_1.jpg

高い弁舌の技能を備え、武力こそ平凡だが全般的に優秀な能力を持っている

尾張の国で農民の子として生を受けたが、「侍になりたい」という思いを胸に各地を転々とする
やがて尾張の大名織田家に小者として仕えるようになり、せっせと働く日々を送っていた


2月末のある朝
この日もいつもと同じように、仕事の段取りを考えているところだった

藤吉郎
「さぁて、どのようにして片付けていくかのう・・・
人と同じことをしていては、いつまで経っても出世などできんからな
・・・なに、信長様がお呼び?これは直ちに参らねば!」


藤吉郎は、主君信長の元へと走った

良い話か、悪い話かは分からない。しかし、待たせてしまえば良い話も悪い話となってしまう恐れがある
短気な信長の場合は、特にそうだった


藤吉郎、侍となる

diary091031_2.jpg

足軽組頭に取り立てる・・・
その言葉を聞いたとき、藤吉郎は心底驚いた。だから、信長の性格を知っていながら、つい口走ってしまった

藤吉郎
「拙者を足軽組頭に・・・まことでございますか!」


信長
「猿よ、おぬし、主の言葉を疑うか!?」


藤吉郎
「い、いえ、めっそうもございません!ありがたき幸せにございます!」


信長
「ふははははは・・・そうじゃ、素直に喜ぶがよい」


信長は前田利家を呼び、藤吉郎に重要な事柄を教えておくよう指示した
藤吉郎は天にも昇る心地だったが、一方で、これが侍としての人生の始まりに過ぎないことも承知していた

奇数月のはじめに城で開かれる評定には、遅れずに出席すること・・・
評定で受けた主命を達成したら、必ず主に報告すること・・・
報告が済んでから次の評定が開かれるまでの期間は自由に過ごして良いが、なるべく自己鍛錬に充てるようにすること・・・

藤吉郎
---侍になれたとは言え、まだまだ低い身分じゃ。更なる出世のためには、このようなこともおろそかにはできんな


そう思いながら、真剣に利家の説明を聞いていたのだった


いずれは、ねね殿と

利家が去ってから、いよいよ藤吉郎の心は昂ぶり、ひとり大声で叫び気合を入れた

・・・ひとりだと思っていた、その場にいるのは

diary091031_3.jpg

藤吉郎は赤面した。ひとりで騒いでいるところを他人に、しかも密かに恋心を抱いている女性に見られてしまったのだ
しかし、それで恥ずかしがって黙る藤吉郎ではない。早速、ねねにも侍になったことを報告する

足のつま先から頭のてっぺんまで、身体全体で喜びを表し、興奮気味に語る藤吉郎と、それを微笑ましく見つめ、心から祝福するねね

藤吉郎はこれを機に想いを打ち明けようとしたが、思い止まった。侍とは言っても藤吉郎の身分は低い

藤吉郎
---今の身分では相手にされぬかもしれんし、もし夫婦になれたとしても、ねね殿に余計な苦労を掛けるかもしれん


藤吉郎は決して軽率な男ではない。自身の置かれている状況を的確に把握・分析し、熟考し、適切な判断を下す・・・それを人よりも迅速に行えるからこそ、才能を認められ侍にもなれたのだ

舞い上がって、場の雰囲気に任せて考えなしに告白するなど、およそ藤吉郎らしくない行動である


やがて会話を終え、ねねを見送った藤吉郎
天を仰ぎ、拳を握りしめ、改めて気合いを入れる

diary091031_4.jpg

こうして、藤吉郎の侍としての日々が始まったのだった


足軽の修行

1560年5月、藤吉郎は前田利家の自宅を訪ねた

話術には長けている藤吉郎だが、それだけでは侍として生きてはいけない。今後のために、より多彩な技能を他人から教わっておく必要がある

とは言え、大して仲も良くない相手に、貴重な時間を割いて技を教える物好きはいない

そこで、織田家中でも比較的仲の良い利家に、足軽隊を率いる際に重要なことを教えてもらおうと考えたのだった

利家
「・・・ほう、足軽についてか。よし、分かった。表に出よ、早速模擬戦じゃ!」


藤吉郎の申し出を快諾した利家は手早く兵を集め、その内の半数を率いて自陣へと向かっていった
藤吉郎は残った兵を率い、川を挟んで向かい合う形で陣を敷いた

diary091031_5.jpg

藤吉郎
---さて、どう動くかな


模擬戦では、自らが直接指揮する一番備(そなえ)以外はすべて備大将が率いる
つまり、名のある武将が率いているわけではない

それは相手方も同様であり、双方の総大将の能力差を除けば条件は同じになっている
そのため、戦術を誤れば挽回するのは難しい

各備に適切な指示を出し、いかに有利な状況を作り出すかが鍵となる

藤吉郎
「敵が川を渡り始めたら西進、橋を渡り、敵の後ろを衝くのじゃ!」


互いの戦力が拮抗している場合は消耗戦に陥りやすく、正面切ってぶつかれば味方の損害も大きくなる
極力損害を抑えて勝利するためには敵の一番備壊滅を狙うことになるが、一番備は他の備に守られ、後方に位置していることが多い

そこで、藤吉郎は敵が川を渡り始めるのを待ってから動くよう指示した

渡河するのには時間が掛かる
その間にこちらが動けば、いくつかの備は川に取り残され、敵の陣形が乱れるはずだ

藤吉郎
---それなりに上手くいったようじゃな


川に残っている敵の備は1つだけだが狙い通り陣形は崩れている。藤吉郎方は素早く橋を渡って側面に回り、まず突出している敵備に集中して矢を浴びせ掛けた

敵の反撃能力を削ぎつつ、さらに後方へと回り込み、利家が指揮する一番備に集中攻撃を掛ける

連携や一斉攻撃といった野戦技能を駆使し、ついに利家隊を壊滅させた藤吉郎

利家
「・・・見事であった!この経験を戦の時にも役立てるようにするのだぞ」


藤吉郎
「ははっ!」


足軽について満足できる修行を行えた藤吉郎は、更なる高みを目指すべく、この後も数々の修行に励むのだった


<つづく>

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